レンタカーでイタリアの高速道路を走るには?料金の支払い方や道路状況の確認、サービスエリアの様子など、レンティングカーズスタッフが実際にイタリアの高速道路をレンタカーで走ってみた体験を元にご紹介します!
サービスエリアのガソリンスタンドも使ってみました!・・・しかしトイレは衝撃・・・
高速道路はイタリア語でアウトストラーダといいますが、イタリア語がわからなくても高速道路は利用できます。イタリア語が分からないレンティングカーズスタッフが実際にイタリアの高速道路をレンタカーで走った時の体験談を元に、イタリアの高速道路の利用方法を紹介します!
※この記事は2018年時点の情報を元に書かれています。最新の情報とは異なる場合があります。
目次
2.高速道路の入り方
6.高速道路の下り方
イタリアをレンタカーで旅行するなら便利な高速道路の利用は外せません。高速道路と言えば、日本ではETCによるキャッスレス支払いレーンが増えていますが、海外ヨーロッパのイタリアはどうなのか?ETCが普及していてもレンタカーで利用できるのか?それとも現金やクレジットカードだけ?と疑問は尽きません。
レンティングカーズスタッフが出発前に調べてみたところ、イタリアにも日本のETCにあたる「テレパス(Telepass)」があるものの、レンタカーはETCを搭載していないので使えない。現金かクレジットカードでの支払いになることが分かりました。
日本の高速道路を走行したことがあれば感覚的にわかりやすいでしょう。日本と同じで、高速道路の標識は緑色です。高速道路入り口へは一般道路走行時に現れる緑色の標識に沿って進めば到着します。標識は当たり前ですがイタリア語で書かれています。
目的地へ向かう道路の名前や方面をイタリア語でどう書くかはアウトストラーダAUTOSTARDA高速道路のサイトを見てきちんと把握しておきましょう。
レンティングカーズスタッフは、「え?どっちだ?きっとこっちだ!」と向かった方角がなんと目的地とは逆方面!焦りに焦って高速道路を降りて、そのまま宿に戻ったことがあります。野生の勘はあてにならない事がよく分かる体験談ですね。
皆さんはこうならないように事前にイタリア語でどう書くかを調べたり宿の人に教えてもらったりして、すぐに確認できるようにしておきましょう。
イタリアの高速道路の入り口はETCレーンとそれ以外の一般レーンに分かれています。レンタカー利用の場合は緑色ライトが点いた一般レーン入り口に向かいましょう。バーの前でレンタカーを停めたら機械から出てくる券を取ります。
目測を誤って機械から離れて停車してしまうと、手が券に届かなくてギアをパーキングに入れて窓から上半身を乗り出して取る羽目になります。うっかり機械から離れてレンタカーを停めたレンティングカーズスタッフは、後ろの車のドライバーにとてもいい笑顔で見られて恥ずかしかったそうです。旅行中のちょっとしたハプニングでした。
イタリアの走行レーンは日本と逆。車は右側走行です。高速道路でも走行車線は一番右で、左側が追い越し車線です。のんびり走る場合は一番右側や真ん中を走ります。左車線は「イタリアは制限速度がないんだ…」と思っていたほど、ものすごいスピードで追い抜いていく車ばかりでした。(ちなみに速度制限はしっかり設けられていて、130キロ制限です)
イタリアの高速では車線ごとにスピードが異なっていて、変な煽り運転をする人や逆に追い越し車線をトロトロ運転は見かけませんでした。とても安心して運転できます。
ボローニャ近郊など都会付近は朝晩の通勤時間帯の渋滞もあります。
標識以外にも電光掲示板があり、道路工事情報や渋滞情報が表示されています。イタリア語が読めないレンティングカーズスタッフですが、何度も見ているうちに、Traffico~は渋滞のお知らせ、Lavoriだと工事のお知らせなど分かるようになってきました。
海外をレンタカー旅行中に高速道路を使うならサービスエリア(イタリア語ではArea di Servizio)にもぜひ寄ってみましょう。最寄りのサービスエリアまで〇キロと標識を見たら、心の準備です。日本のサービスエリア標識と同じでガソリンマークやレストランマークがあるのでわかりやすいです。
まずは駐車場にレンタカーを停めます。
空いている場所にレンタカーを停める際は周りの車と同じ向きに停めましょう。レンタカーから離れるのでしっかりロックをかけて、荷物はレンタカー車内に置いていかずに持ち歩いてくださいね。
サービスエリアには大きなレストランが併設されている場所もあります。レンティングカーズスタッフが立ち寄ったサービスエリアには、簡単な軽食コーナー、飲食スペース、お土産コーナーがありました。日本でもイタリアでも、サービスエリアのつくりは同じですね!
パニーニやコーヒーなどのイタリアらしい軽食、お菓子などのお土産などを買うことが出来ます。
そしてサービスエリアでトイレを使ってみたら…。
なんと個室ドアを開けたら、見慣れたものがないではありませんか!
二度見して気づきました。便座がないことに。隣のトイレにもない、その隣のトイレにもない・・・マンマミーア!!!
これが噂に聞くイタリアトイレの洗礼。ヨーロッパ諸国では度々便座のないトイレに遭遇します。その中でもイタリアは便座のない確率が高いと言われていて
どうしろと??と焦りながらも、「これも体験だ♪」と中腰に挑戦するレンティングカーズスタッフ…。
別のサービスエリアのトイレには便座あったので、場所によって当たり外れがあるようです。
サービスエリアにはガソリンスタンドもあります。この日のために、イタリア語で「ガソリン満タンお願いします」を完璧に練習したレンティングカーズスタッフはさっそくガソリンスタンド体験をしてみました。
ガソリンスタンドがあるのはサービスエリア敷地の出口近く。これも日本と同じですね。
セルフサービスとフルサービス
セルフとフルサービスがあります。練習の成果を出したい&ディーゼル希望とイタリア語で練習してなかったレンティングカーズスタッフは、Servitissimoと書かれたフルサービス一択!
給油口の近くにレンタカーを停めようとしたら係員さんが声をかけてきました。もちろんイタリア語です。何を言っているのか分からずに焦りましたが、そこはにっこり笑って停車完了。
いよいよ、イタリア語の練習の成果を発揮する瞬間が!!
「イルピエーノ ベルファボーレ」
「〇△◆*★・・・」とまたイタリア語が返ってきたので、「何をおっしゃっているのかしら?」という顔を全力でしたら、鍵を振る動作をして渡せ、というジェスチャーが。
「鍵を?なんで?あなたに?」と焦りつつも渡さないでいたら、再び同じジェスチャーを。一か八かでレンタカーの鍵を渡した後は、運転席を明け渡してなるものか!とシートに座り続けていたら、渡した鍵でレンタカーの給油口のふたを開けていました。レンティングカーズスタッフが借りた海外レンタカーは給油口のふたを鍵で開けるタイプの車輌だったようです。店員さん、疑ってごめんなさい。
(車内に給油口開けレバーがあるかどうかを探すことさえしなかった全く役立たずなドライバーでごめんなさい)
そして言いたかった「イルピエーノ ペルファボーレ」とにこにこ笑顔で二度目のお願いをしたら、係員さんもにっこり笑って理解してくれました。
別の年にも2回、イタリアの高速道路サービスエリアのガソリンスタンドで給油した時もレンタカーを停めるとすぐに係員さんが来てくれたのは同じでした。探す心配はないのは安心ですね。
そしてレンタカーの給油口のある側は事前に把握しておきましょう。でないと駐車し直す必要があります。
あるサービスエリアでは、給油中にレンタカーを降りて体を伸ばしていたら、係員さんがレンタカーの窓ガラスを綺麗にしてくれていました。他の場所では窓をきれいにしてもらったことがなかったのでとても驚きました。
ガソリンの種類
ガソリンの種類をイタリア語ではディーゼル(Diezl)またはベンジーナ(Benzina)と言います。ディーゼルはディーゼル燃料で、ベンジーナがガソリン燃料のことです。
レンティングカーズスタッフが借りたレンタカーは、初回はベンジーナ車、二回目はディーゼル車、三回目はまたベンジーナ車でした。
ヨーロッパではディーゼル車がまだ使われています。レンタカーを契約する時にディーゼルとガソリンのどちらのタイプか説明されるので、ヨーロッパ諸国でレンタカーを使うときは絶対に忘れないようにしてください。手帳やスマホのメモアプリに書いておくのも良いのでしょう。
忘れてしまった時は、ガゾリンの種類はレンタカー車輌の給油口にも記載してあるのでそこを確認してください。
レンティングカーズスタッフがイタリアのガソリンスタンドでフルサービスを選んだ理由はイタリア語を話してみたかった事もありますが、もう一つあり、それは「ガソリンの種類を絶対に間違えたくなかったから」です。
ガソリンの種類を間違えて給油して、レンタカーが動かなくなった時のレッカー代や修理費などは当然ながら保険の補償対象外です。慣れない外国語や機械で万が一のミスをしてしまうのは避けたいところ。係員さんなら間違いなく給油してくれると思いました。
料金の支払い
無事レンタカーをガソリン満タンまで給油できたら支払いです。フルサービスではその場で係員さんに支払えました。現金かクレジットカード好きな方が使えます。ガソリン満タン返しのレンタカーオプションを付けていない場合はガソリン給油で現金を使い切るのもいいでしょう。
料金を外国語で言われても数字はぱっと浮かびません。車から降りて機械に表示されている数字を見て料金を確認、30ユーロ分のお札と小銭で払いたいのですが小銭もぱぱっと選べません。
そんな時はこんな風に手の平に小銭をずらっと並べたら、意図した事が通じたらしくて、端数分を選んで取ってくれます。しかし現金を並べて、そこから料金分だけを係員さんに取ってもらうのは正確な料金を確認した後で、小銭だけにしましょう。残念ですがすべての人が善人とは限りません。
目的地に近づいたら標識に従い出口に向かいます。右車線側が出口なので右に寄ってレンタカーを走らせておきましょう。出口のルートを進むと料金支払いゲートが見えてきます。
レーンは写真のように絵でわかるようになっていますので安心♪
写真では、左は無人レーンで機械を通して支払うレーンです。現金やクレジットカードが使えます。中央と右は有人レーンで係員に支払うレーンです。さらに右側にETC(イタリアではTelepass)レーンがありました。海外レンタカーはETCを搭載してない車輌の方が多いのでETCレーン以外に並びます。
無人レーンは機械で精算するので世界中どこでも日本と大差ないだろうとあたりをつけて、有人レーンで精算をしてみました。
海外イタリアではどうやって支払うのか?分からなかったので前の車の様子を観察して、まずドライバーが通行券を係員に渡して、次にお金をやり取りすれば良いと分かりました。有人レーンでの精算も日本と同じですね。
自分の番が来たので、「ブォンジョールノ!」と笑顔で挨拶。海外では笑顔で挨拶することが大事!
料金が表示されるので現金を渡します。きちんとお釣りもくれます。
レンティングカーズスタッフは安心の有人対面式で現金払いを選ぶことが多いですが、無人レーンも簡単に利用できます。レンタカーを停めて、通行券を機械の券挿入口に差し込みます。すると横の電光掲示板に「EURO 6.70」のように金額が表示されるので、お札はお札挿入口、小銭は小銭入れに入れます。お釣りも正しく出てきます。
精算が終わると機械が「アリベデルチ(さようなら)」としゃべりかけてきたので、イタリアは機械もスマートだ!と感動したものです。
イタリアの高速道路はトイレ以外は日本と同じで快適です。道路は綺麗に舗装され、道路標識はイタリア語ですがマークも描かれていて感覚的にわかりやすいです。
一番快適だったのはレーンごとに違うスピードや流れがそろっていて、ゆっくり走る人は右、急いでいる人は左、のようにわかりやすいことでした。前の車のペースでついていくと、みなさん運転が上手なので気持ち良く快適に走行していられます。イタリア旅行中にレンタカーを借りる人はぜひ高速道路にチャレンジしてみてください。
つぎは【返却編】です。
高速道路編【ガソリン入れてみた】
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