イタリアレンタカー体験記【交通ルール|交通事情まとめ】|海外レンタカー歴20年+がやってみた

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イタリアレンタカー体験記【交通ルール|交通事情まとめ】|海外レンタカー歴20年+がやってみた

楽しいイタリアドライブ時に知っておきたいのがイタリアの交通ルールや交通事情。 普段運転に慣れている方、特に交通量の多い地域での運転に慣れている方なら違和感は少ないと思いますが、やはり異国。日本とは違う気を付けたいルールもあります。 出発前に知っておくだけでも安心です。体験談と個人的な感想あり。

目次:

1.主な交通ルール

①右側通行

②法定速度

③シートベルト

④チャイルドシート

⑤飲酒運転

⑥携帯電話

⑦クラクション

⑧ラウンドアバウト

⑨ZTL進入禁止区域

⑩踏切

⑪駐車場

⑫高速道路

⑬ガソリンスタンド

⑭道路標識いろいろ

2.イタリアドライブ事情


1.主な交通ルール

①右側通行・左ハンドル

左側走行・右ハンドルの日本とは逆なので、右左折時は特に慎重に。

② 法定速度

速度の単位は日本と同じキロートル表示です。イタリアの法定速度は高速道路:130キロ、居住地・一般道:50キロの場所が多いですが、すべてではないので、走行中はしっかり確認しましょう。

イタリアのみなさんは基本かっ飛ばします。高速道路は「本当に法定速度を守ってる?!?!」と思うスピードで走る車もいます。ただし運転がうまい!

③ シートベルト

前後、すべての座席で着用義務があります。

④ チャイルドシート

9キロ以下:後ろ向きに取り付けられたチャイルドシート

12歳未満かつ150センチ未満:チャイルドシート・ブースターシート

*イタリアのチャイルドシート・ブースターシートは体重別に複数種類あります。

⑤ 飲酒運転

飲酒運転は禁止です!

⑥ 携帯電話

運転中のスマートフォン、パソコン、タブレットなどのデバイス使用禁止。ハンズフリーでの使用は可。

違反者は、罰金と免許停止。

⑦ クラクション

市街地でのクラクションは禁止と法律で定められています。 が、あちこちでクラクションが聞こえます。しかし禁止なのでつられて鳴らさないようにしましょう。

⑧ラウンドアバウト

信号のない円形の交差点です。青地に3つの白い矢印がサインです。イタリアに限らずヨーロッパ諸国のどこにでもあるので、慣れておくと次の旅行のドライブが楽です。

ラウンドアバウト

入る時:左側を見てください。既に中にいる車が優先ですので徐行しましょう。一時停止ではなく徐行です。左ウインカーを出します。

出る時: 円形の道路をぐるっと回り、行きたい方向の出口の手前で右ウインカーを出します。

自他ともに認める方向音痴の私はGarminのカーナビを日本から持参しました。ナビ用のイタリアの地図はインターネット上にナビ専用のものが無料で公開されているのでそれをSDカードに入れて利用しました。

ナビはとてもよく出来ていて、ラウンドアバウトが近づくとナビの中のお姉さんが「〇キロメートル先、ロータリーがあります」、「〇番目の出口を右です」のように案内してくれるので、画面表示と併せて確認してきちんと出入りでき安心でした。
「いーち、にー・・」と通りすぎるロータリー出口を数えながら走ると間違えませんよ。

カーナビを持っていない人はスマートフォンの地図アプリにナビしてもらうのも良いでしょう。データ通信無制限のイタリアのスマホSIMカードを買えば旅行中ずっと使えます。SIMカードを選ぶ時はイタリアやヨーロッパの大手通信事業者のSIMを選びましょう。電波が不安定になりがちな田舎ドライブを楽しむなら特にです。

⑨ ZTL(Zona Traffico Limiatto)進入禁止エリア

歴史的建造物の多いイタリア各都市の中心部に車で乗りいれるには許可証が必要です。入り口にはカメラが設置されており、許可証をもっていない車輛で入ると必ず見つかります。レンタカーでも容赦ありません。

赤い丸にZTL(Zona Traffico Limiatto)と標識が目印です。

ZTL進入禁止エリア 

 ZTLの標識に時間や曜日などが書かれている場合もありますので、表示をよく確認してください。日本でも小学校の近くなどでは時間や日時による制限が設けられていることがありますよね。それと同じです。

ZTL進入禁止時間帯の開始時刻5分前に一方通行の道路に入り込んで迷ってしまった時は冷や汗が出ましたが、なんとか時間内に街を脱出できたらしく、2年たった今でも違反請求は来ていません。レンティングカーズスタッフの街中ドライブはいつもスリル満点です。

⑩ 踏切

一旦停止しない。止まったら後ろから追突の危険です。

⑪ 駐車場

イタリアの街の中心に多い”縦列駐車エリア”はあちこちにあります。枠が色別に区分けされていますので覚えておきましょう。

白枠線の場合:無料です。時間制限がある場合があります。その場合は標識に「60分」のように時間が表示されています。

駐車場

黄枠線の場合:駐車禁止です。住民などの登録車輌や優先車輌用ですので絶対に駐車しないようにしてください。

青枠線の場合:有料です。近くに券売機がありますので、必ず確認しましょう。無料時間帯がある場合もあります。

チェックマラネロのフェラーリ博物館の駐車場にある券売機

フェラーリ博物館の駐車場にある券売機

投入金額によって駐車可能な時間が決まります。コインを入れ、確定ボタンを押すとチケットが出ます。そのチケットを車のダッシュボード上など外から見てわかる場所に置いておきましょう。

チェックサンマリノ共和国の駐車場券売機

サンマリノ共和国の券売機

⑫高速道路

日本と同じで、高速道路関連の案内は緑地に白文字です。

高速道路標識

レンタカーの場合は、高速入り口で券を取り出口で料金を支払う都度払いでの利用となります。Telepassレーンは日本でいうETCレーンですのでレンタカーでは利用しないでください。

高速道路イタリア

料金支払い方法は現金・クレジットカードが可能です。支払い方法によって進入レーンが異なるので気を付けましょう。レーンごとに支払い方法が絵が描いてあるのでイタリア語が分からなくてもOK。

【参考】イタリアレンタカー体験記 【高速道路編 | ガソリンも入れてみた】

⑬ガソリンスタンド

フルサービス(Selvito)とセルフ(Self)があります。

ガソリンのことはベンジーナBenzinaや、Senza Piomboなど、ディーゼル軽油はディーゼルDeselと表示されています。

ガソリンスタンド

料金支払い方法は現金・クレジットカードが可能です。

レンティングカーズスタッフはガソリンを間違えたくないことと覚えたイタリア語を使いたいことを理由にいつも現地スタッフが給油してくれるフルサービス一択です。

【参考】イタリアレンタカー体験記 【高速道路編 | ガソリンも入れてみた】

⑭道路標識いろいろ

・停止

STOPサイン 

・道路にくぼみあり

道路にくぼみあり 

・駐車場あり

駐車場  

・進入禁止

進入禁止  

・追い越し禁止

追い越し禁止 

・最高制限速度

制限速度

・最低速度 

最低制限速度 

・左右どちらかを通行せよ

左右どちらかを通行  

・左を通行せよ

 左を通行せよ 

標識がたくさん!

イタリア道路

2.イタリアドライブ事情

レンティングカーズスタッフがイタリアでレンタカードライブをしてみて思ったことをまとめました。

イタリアの真ん中辺りにあるボローニャ空港を起点に、モデナやアドリア海に面したリッチョーネやミザノ・アドリアーティコ近辺の高速道路や一般道路を走りました。このあたりはイタリア初心者にも走りやすいと思います。

マニュアル車大国

マニュアル車がとても多く、オートマ車の選択肢が非常に少ないです。料金もかなり違いオートマ指定にすると値段が倍以上変わることもあります。出来ればマニュアル車を運転できればいいのですが、どうしてもオートマ車でないと運転できない場合は、なるべく早めの予約をおすすめします。

ただ台数に制限があるため、前の契約者が返さなかったりして、予約しておいても当日マニュアル車しかないこともあります。私は、一年前からオートマ車を予約してきちんと予約時間に行ったのにもかかわらず、「オートマは無いから他の車はどう?」と言われました。オートマ車が少ないイタリアならこんなこともあるだろうと予想し他社でも予約をしておいたのでそちらで無事に契約できました。

本当に空車がない場合はレンタカー会社の不備によるキャンセルのため、その場(レンタカーカウンター)で必要な書類をしっかり貰っておくことで返金されます。レンタカーカウンターでもらう書類が足りない・不備がある場合は本当に空車がなくてレンタルできなかった場合でも返金はされませんのでご注意ください。詳しくはこちらのページでご案内しています。

左ハンドル

これはマニュアルとオートマのハイブリッド車。適宜好きな方に切り替えができました。

高速道路走行

日本出発前には、イタリアで運転するなんて命知らずとか本気?などと心配しかされませんでしたが、実際に運転してみるとイタリアは運転しやすくレンタカードライブを楽しめました。

高速道路の各レーンは、のんびりゆっくりレーン、真ん中レーン、秒で車が消えていくレーンと見事に分かれていて、日本のように追い越し車線を延々と時速80キロで走り続ける車や、流れを完全に無視して後ろから煽りまくる車は一度も見かけず出会いませんでした。追い越し車線を走っていても後ろから速い車がくるとさっとよけてまた戻ります。私の天敵である東京の首都高や関西東海某所よりも走りやすいと思いました。

 高速道路

意外にコンパクトカーが多い

ランボルギーニやフェラーリやマセラティがうじゃうじゃ走っている?と期待していましたが、マラネロ近郊以外では見なかった・・・

FIATや小型の日本車を見かけることが多かったです。バイクの国なので大型バイクのライダーたちも多かったです。

住宅街や市街地の道路はアメリカ本土と比べると狭く、東京都心の住宅街を走るのとなんら変わりません。

私はホテルの地下駐車場のかろうじて一台分のスペースに止められず、ホテルのオーナーに駐車を頼んでいました。下り坂の車一台分の狭いレーンをバックで下がり、数度切り返しをしてピタッと止められるイタリア人の運転テクニック・・・

 

ウインカーがない?

私以外の車にはウインカーがついていませんでした。

というのは冗談ですが、他の車にはついていないのでは?と思ったほど、ウインカーを出す車がいませんでした。高速道路でも。

横断歩道では止まる

それなのに、横断歩道に人がいる場合車はきちんと停止します。これだけは素晴らしい!

 横断歩道

道路の車線を無視

渋滞時に、1車線のはずの道路になぜか器用に2台並んで走っていたり、そもそも道路上の白線自体が消えていて何車線道路かわからなかったりの場所がありました。

世界最速パトカー ランボルギーニ ウーラカンは見れなかった

ボローニャ警察に配車された「ウーラカンポリツィア」のパトロールを見たかったのですが、見かけなかった・・残念。主な仕事は、移植用臓器の緊急運搬に利用するためらしく、冷蔵機能や真っ先に駆け付けるとき用のAEDも常備しているらしいです。

でも、これが急加速で接近してくるのをバックミラーで見たら、心当たりのある人は違う意味で心臓止まると思う。

ローマやミラノのような観光地をつなぐ鉄道やバスなどの交通手段もありますが、自由度でいえばレンタカーです。

列車やバスの時間の時間に合わせたり駅から目的地までの道のりを考えると、ホテルから目的地まで自分のペースで好きなように移動できるレンタカーがおすすめです。

もちろん日本の交通事情とは異なるイタリアでの運転には、十分な注意や準備も必要です。

できれば日本からポータブル式のマイカーナビを持参することをおすすめします。あらかじめ目的地をすべて登録しておきましょう。レンタカー営業所からすぐに目的地に向かうことができます。慣れない土地でキョロキョロしたり迷う心配が無いだけでも、運転に集中できます。

 

イタリアはレンタカーで!

 


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